2005年 03月 24日 ( 1 )

倉本 聡。

この人の書く脚本は人の優しさがいつもあふれていると思うわけです。
そんなわけで今回放送されていた「優しい時間」も人の優しさがあふれるいいドラマでした。
端的に言ってしまえば父親と息子がお互いの絆を取り戻すだけのドラマでしょうけども。

母親の死を通してお互いが離れてしまい、そのことを悔い悩んでいる二人が中心となり、そこに関わってくる人々を通して少しづつ何かを取り戻していく、ゆったりとした展開と、北海道独特?の優しい空気がこのドラマの全てでした。
登場人物の細やかな心境描写や、倉本脚本独特の間を取った演出。
ともすれば北の国からと比較してしまいがちでしょうけどもそれは無粋というもの。
同じ親子というテーマが根本にありながら描こうとしているものは別のことなんですから。
初回から通して急激な展開もなく、じっくりと話を進めてくれたおかげで、見てる側としても落ち着いた気持ちで見れました。
昨今、どきどきするような演出や過剰なまでの展開描写等が主流となる中、じっくりとメインテーマを描き出すこういったドラマは貴重な存在です。
テレビ的には数字が取れてなんぼの世界なんでしょうけども、そうじゃないものも大切なんだということを忘れないで欲しいですね。

倉本さんの代表作というか代名詞ともいえる北の国からのようにシリーズ化されるような話ではないと思いますが、この物語の数年後を見てみたい気持ちがふつふつと沸いてきてしまいました。
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by noscom-1st | 2005-03-24 23:23 | その他感想