忘れられない。

今日は仕事で某大学の講堂音響設備入れ替え工事だったわけですよ。
4月といえば新入生がわんさかとあふれている時期でゴザイマス。
当然各サークルも新人獲得に躍起になっているわけです。

現場の近くがたまたま弓道場だったので、懐かしい想いで新人とそれを教育する先輩の絵なんてやつを見てたんですけどね。
大学でもやっぱり最初はゴム弓なのね。とかおもいつつ。
ゴム弓ってのは弓のグリップの部分だけの物体にタイヤチューブのようなゴムが引っ付いてる摩訶珍妙なアイテムなんすけど、これで弓道の基本である射形ってのを身につけるんでごわすよ。
下手なうちは引っ張ったゴムが顔面を直撃してものすごーく痛いんですけどね。
高校で弓道やってきた人もこれやらされるのかと思うとちょっと可哀相かなぁとか考えたりしたりしつつ。
高校時代の弓道部の思い出に浸っておりました。
当時の私はまぁ好きで入った部活だったし、仲間にも恵まれていたので面白おかしく部活に燃えておりましてですね。
入ってから知ったことですが県内でもトップクラスの実力を誇る歴代先輩方のおかげでものすごく恵まれた環境で部活動をさせていただきましたです。

弓道ってのはその一見優雅な身のこなしとは裏腹に、相当な筋力と持久力を要求される、まさに白鳥のような競技なのですが。
日々のたゆまぬ努力によってその技を維持しているわけです。その辺はどんな競技でも一緒だけどね。
和弓は洋弓とちがい、バランサーとかスコープとかの装備も無く、竹もしくは複合木材やカーボンで作られた弓と、麻を寄り合わせて作られた弦のみで出来ております。
普段相撲で土俵入りの際に使われている弓は実は競技用ではありません。
あんなに短くないですから。あと反り方を見てあの形のまま弦を張るのかと思う方がいらっしゃいますがそれも違います。
逆側に反り返らせて弦を張るのですね。結構しんどい作業だったりするんですが。
つまり ) ←こうなっているのを (| ←このようにするんですな。

弓はまるっきりの同じ規格で作られているわけではなく、kgで表示される弓の張りの強さがあり、その数値によって長さや弓の太さが変わってきます。
標準的な数値であらわすと、女性で12~16kg、男性で14~18kgくらいのものを使うものなんですけども。
ちなみに学生時代の私は17kgというやつを最終的に愛用しておりました。
基本的に弓自体が高すぎて買えないので、高校クラスは学校が用意してくれる備品を使いまわします。
矢とか他のものは個人の体型に合わせてオーダーメイドが基本なのでこれは実費購入ですけども。

ちなみに弓道を始めるにあたりどれくらいかかるのかをざっと書き出してみます。
弓→最低ランクのもので6万前後。通常は10万近いものを使用する。
矢→最低ランクで1本3k。実用的なものだと1本5k付近。これを6本。
篭手→これは安いのでも十分使えます。弦を引くだけだし。約2万。
弓手篭手→人によってはこれがないと手の皮がむけてしまいます。約1万。
袴→弓道用上下セットのものは最低で3万程度。刺繍なしですが。
胸当て→射形にもよりますが、胸に弦が掠る人は必須。3~7k。
かなりかかるでしょ?
ちなみに上級者になるほど道具は高いものを愛用する傾向にあります。使用感が全然違ってくるので。
篭手とか矢は特に違いが顕著に出るのでこだわる人はものすごいこだわりを見せる場所。
私は篭手は後回しにして矢だけはいい物を使ってました。1本9k位のやつ。
弓以外は全部揃ってますよ、今でも。

なんだか弓道薀蓄になってる気がしなくもないんですが。
何が言いたかったのかというとですね、射場に立って静まり返った空気の中で的を射るあの感覚がどうしても忘れられないってことですよ。
なんつーか完全に自分勝負なので、集中力の高まりや精神集中が肝になる競技だし。
ほんと、また必ずその世界に戻ってやるとか思ってるわけです。
んで、ささやかな夢は桜吹雪が舞う射場で一人で一日ずっと的と向き合うことです。
ものすごい贅沢な時間の使い方だなぁ、と個人的には思うんですけどどうか。
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by noscom-1st | 2005-04-16 00:02 | 雑記
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